名古屋某所集合住宅にて

 前回に続きまして、某マンション同室の付近での再度漏水が発生しました。以前行いました漏水補修工事は、2週間たちましたが、漏水は発生しておりません。

 この度の漏水は、同共同住宅前回の居室前の天井からの塩ビ配管より水が漏れてきましたとの連絡をいただきまして、漏水調査のご依頼となりました。

 ※こちらの物件は部分的な写真のみの掲載となります。

 

 

 左写真を見て頂きますとわかりやすいと思いますが、天井にあります上層階の排水ドレン回りから、漏水が発生したとのことです。

 どうやら上部のつなぎ部分より伝ってきている可能性が高いとのことです。

 今回の対策工事としてはドレンに改修用ドレンといわれるものを設置することにより漏水を止めることになりました。


漏水箇所

 最初に、漏水部分の散水を行なって現状を確認致しました。

 上記写真では、少し見えずらいかと思いますが、ドレン本体と塩ビ配管の継ぎ目からの漏水でした。

廊下からの導水!

 廊下からの導水の可能性がありますので、上記写真の矢印部分には亀裂が有り、上部は屋根がなく雨かかりとなりますので亀裂から打設コンクリート内部浮部打継部分へ水が入り内部の亀裂へと伝わっていく可能性もあります

 そう伝えたところ、こちらも防水工事を行なってほしいとのご依頼もありました。

 施工性と防水性能を考えてウレタン防水工事を行なうことになりました。

改修ドレン設置

 既設ドレンの内部を出来る限り清掃をして、改修用ドレーンを内部に挿入していきます。

 その時に内部のドレン蛇腹ホースが上部にむていかないか確認しながら、丁寧に挿入していきます。

 その後、改修用ドレン回り補強用クロステープにて補強しておきます。

 貼りおわり、上から防水材塗っていきます。

ウレタン防水塗

 上記写真をご覧いただきますとわかりますように、ウレタン防水材を全面に塗りつけていきます。

 ※今回は、階段とEVなど避難に支障がないと確認されたため、当日通行止めにさせていただきました。

防水材塗布後

 上記写真を見ていただくとわかり易いかと思います。

 改修用ドレン回り防水材にて塗り付け後乾燥致しましたらもう一度塗りつけて乾燥したところです。

 この後、上から保護塗装を塗っていきます。今回は水性防水材グレー色を塗って改修用ドレン補修工事の終了となりました。

 

保護塗装

 上記写真をご覧いただきますとわかりますように、既設の防水の色と同系色を塗らせていただきました。

 そして、階段の一段目には当社のサービスとしましてノンスリップテープを張らせて頂きました。

 これにてウレタン防水工事完了となります。


 この度の、漏水調査におきまして、漏水箇所の内部写真をのせたいと思いましたが、諸事情によりできませんでした。外部散水状況のみの掲載となりました。

 今回は、廊下の天井部分からの漏水と連絡をいただきまして現地へ行きましたところ天井にあるドレンの排水管の取り付け根より漏水がしておりました。よくあることですがヨコ型のドレン配管付け根周りの亀裂などから下階へ非常に漏れやすいです。(あくまでも当社の見解としてです)

 今回工事を行なった既設のドレンは外側へ出ており、外の塩ビ管問題なくドレン金物と塩ビ管超えるように改修用ドレンを設置することにより、漏水防ぎ解放廊下の亀裂処理することで周りからの導水可能性をなくすことでこの度の漏水補修工事完了となりました。

 皆様が、工事完了後結構簡単にできるものですねっとおっしゃいますが、工事自体はそうかもしれませんが、工事する前段階までの工程が重要になってくると当社は考えております。

・漏水箇所の特定または仮定箇所の選定

・どこまでの範囲を工事範囲とするのか?

 まだまだございますが、工事業者としましては此方が大本となります。いろいろなご意見はあるとは思いますが当社は、誠心誠意工事を行なってまいりたいと考えさせる工事物件となりました。