上記写真は、来る2018年度の過去例を見ないほどの台風による被害で既設のゴムシートが千切れて飛んでしましました。非常にまずい状態です。早急な対策が必要になります。
既設シート撤去後清掃とケレンの作業を経て、プライマー塗布乾燥後専用接着剤を規定量塗布適切な乾燥時間を待ってから上記の加硫系ゴムシートを張り付けていきます。この時エアー抜きと転圧をお忘れなく。
貼り付け後加硫シート防水も保護塗装がいります。
この度は水性系シルバー塗料を塗りました。透けや塗り斑などがない様にきっちりと塗りつけていきます。
撤去後下地のコンクリートが欠損しておりましたので、カチオン系モルタルにて補修をいたしました。
これにより下地と加硫系ゴムシートとの間の空隙をなくすことにより、下地上部に浮いているような状態ではなくなり接着不足やシートの膨れなどの問題を解消できると考えます。
ドレン周りや入り隅出隅などは非加硫系ゴムにて最初に増し張りをしておきます。接着剤を塗りその後加硫系シートを張り付けていきます。
これにより、出入り隅などはシート系防水では避けて通れない切断による出入隅の加工を行わなければなりませんので空隙や接着不足などを防ぐ目的により加硫ゴムシートより先張つけになります。
既設ゴムシートを撤去を終わりましたら順次ケレン作業をして清掃をしたら、プライマー塗を行っていきます。これは、今後の接着剤の吸い込みや下地との強固に付着するための処理ですので大変重要となります。塗り残しはもちろんのこと、薄く塗り伸ばす等はあまりお勧めできません。メーカー指定の適切な量を当社は塗っております。
プライマーが乾燥後接着剤をメーカー指定の量を塗っていきます。
こちらも、今度は加硫系シートを張り付けるに当たり。塗り残してしまった場所はシートが張りつかずぷかぷかした状態になり上記の台風はもとより、強風により千切れて飛来してしまうことも考えられますので、塗り残しは絶対にない様にしなければなりません。入念な見直しが必要になります。
最後に加硫系ゴムシート防水工事の保護塗装が乾燥し、養生期間が終わりましたら軽歩行も可能になってまいります。しかしながらこのままノーメンテでも保証期間内は大丈夫ですが、5~年位で一度専門業者による点検をすることをお勧めいたします。
・ドレン等の周りに枯葉、綿埃、ごみ等で詰まってはいないか?
・鳥などによるついばみ鳥害などはないか?
・加硫ゴム系シートの穴や浮きなどが無いか?
・シートの重ね部分や端末シーリングに罅や巣穴などがないか?
などなど
施工後防水層は、表面より日々劣化していきますので定期点検をすることで十全な防水効果が発揮されます。